恐怖を楽しみたいあなたへ!ホラー映画:クワイエットプレイス

*つまのつぶやき*

 

 

 

「音を立てたら即死…」そんなキャッチコピーが話題を呼び、2018年のホラー映画界を代表する一作になった「クワイエット・プレイス」。

「決して音を出してはいけない」というたったひとつのルールから生まれる斬新な恐怖は、大きな反響を巻き起こしましたね。

 そんな「クワイエット・プレイス」のおすすめポイントを紹介していきます。

 

 

 

  「音に反応する何か」によって崩壊した世界を生きる家族のサバイバル

 

「クワイエット・プレイス」の舞台になるのは、音に反応して襲ってくる何かが蔓延した近未来です。何かの襲撃によって人間は激減し、文明も崩壊した…という過酷な状況から、ストーリーは始まります。

 主人公はそんな世界で生き残っているアボット一家。父のリー(ジョン・クラシンスキー)と母のイヴリン(エミリー・ブラント)、長女のリーガン(ミリセント・シモンズ)と長男マーカス(ノア・ジュープ)の4人で、無音のサバイバルをくり広げていきます。

ひとつの油断が命取りになる世界で暮らしながらも、家族や人生の悩みなど、平常時と変わらないドラマも巻き起こる日常。ところが、ほんの少しのすれ違いや行動がきっかけで、危ういバランスで成り立っていた生活が何かに侵されていきます。

主演のエミリー・ブラントは「オール・ユー・ニード・イズ・キル」や「ボーダーライン」などの主演で日本でも有名で、素朴な親しみやすさと力強さ、美しさを兼ね備えた名女優です。また、夫役のジョン・クラシンスキーは監督・脚本家としても活躍していて、本作でも自ら監督を務めています。

さらに、エミリー・ブラントとジョン・クラシンスキーは私生活でも夫婦として知られていて、そんな2人による共作の映画としても「クワイエット・プレイス」は注目です。

 

  「音を出しては駄目」……シンプルな設定が恐怖を生む

 

「クワイエット・プレイス」の一番の特徴は「音を出しては駄目」という、シンプルな設定ですね。そして、ストーリーもこの設定を最大限に活かしたものになっています。

 ものを落とす、ぶつける、怪我をする。そんなちょっとしたアクシデントが即「死」につながる世界では、日常生活を送るだけでも緊張感が漂います。観客も、画面を見ているだけで思わず息すらも止めてしまうようなハラハラ感に襲われます。

その一方で、アボット一家が無音で生き残るために張り巡らせた、サバイバルの知恵にも注目です。

日常の通行路には足音が出ないよう砂を撒き、音の出ない「蒸す」調理をメインに葉っぱの食器で食事をする。そんな何気ない工夫には、「なるほど」と思わされます。こんな世界ならではのアイデアに満ちた描写は、終末ホラー・SFホラー好きならワクワクさせられるのではないでしょうか。

さらに、怪我の原因になりそうなちょっとした要因や、母イヴリンが妊婦であることなど、後に起こる危険を連想させる伏線も多く、一瞬も気を抜けないシリアスさが続きます。

 

   ホラー描写だけじゃない!「家族の物語」としても秀逸

 

単純なサバイバルホラーとしてだけでなく、ヒューマンドラマとしても見ごたえがあるのも「クワイエット・プレイス」の魅力です。

 何かが襲ってくる恐怖も描かれる一方で、ストーリーの軸には、そんな絶望的な世界でアボット一家がどう生きていくか、何のために生きていくか、どうやって「家族」として絆を深めていくか、という物語があります。

 そして、そんな難しい家族のドラマが、手話と表情のやり取りだけで繊細に表現されているのもポイントです。サバイバルと絡めながら親子・夫婦・姉弟の絆が深まっていき、最後には思わず感動してしまう展開も待っています。

 

   予想と違うテイストには賛否両論の声も

 

ホラーとしてもドラマとしても見どころの多い「クワイエット・プレイス」ですが、口コミ・レビューには賛否両論があります。

 議論の最大のポイントは何かの正体です。序盤でその正体が判明して、後半には意外なテイストにストーリーが流れていく点には「思っていたホラー路線と違う」という意見も多く出ました。

 また、中盤にかけてヒューマンドラマ色が強くなる構成にも、やや中だるみを感じた人もいるようです。

 さらに、「音を出さずに暮らす」という要素の表現については、「ツッコミどころが多い」という感想もありました。「こうすればもっと安全に暮らせるのでは?」という具体的な指摘もあります。

 「クワイエット・プレイス」のストーリー自体、世界観の細かい描写についてはあえて曖昧な部分も多いので、凝ったリアリティや緻密な設定よりも、「音を出したら死」という緊張感そのものを楽しむのがおすすめでしょう。

 実際に、ホラー描写については絶賛する声が多く「自分まで身動きできなかった」「敵が不気味だった」などの感想が集まっています。世界的に大ヒットしたのも、恐怖シーンの秀逸さがあってこそでしょう。

 

   まとめ

 

 

 

作風について議論も呼んだものの、思わず息をのむショッキングなホラー映画としては、「クワイエット・プレイス」は超一級の傑作です。ハラハラして心臓が高鳴る映画を観たいなら、この作品を選べば間違いありません。

 大ヒットを受けて、既に続編の製作も始まっているという本作。さらなる展開が公開される前に、是非この一作目をチェックしておきましょう。