国家公務員(一般職)の専門試験を攻略せよ。勉強方法を説明します。

公務員情報

どうも、元国家公務員のいけやん(おっと)です。

国家公務員一般職に就職したい人向けに記事を書きました。

今回は専門試験についてです。

専門試験の構成、攻略法など知って国家公務員一般職に万全の状態で臨みましょう。

また、国家公務員一般職の目標設定から教養試験の攻略法国家公務員(一般職)に就職するための勉強方法(目標設定~教養試験編)で書いているので、良ければ参考にしてください。

 

専門試験は満点を目指そう。

教養試験は高得点を目指す必要はなく、足切り(40点中27点)を突破するという話をしました。

教養試験は専門試験のような科目選択制でなく、40問必答のため満点を取るのが難しい試験です。

また、数的処理・判断推理の難しさ、人文科学・自然科学・社会科学の広範な出題範囲といった要因が高得点を取る阻害になっているのです。

では、専門試験で満点は狙う理由はなんでしょうか。また、満点を取ることは可能でしょうか。

専門試験について詳しく解説していきます。

配点比率は教養試験の2倍です。

国家公務員一般職の試験は以下の配点基準によって合格者が決まります。

 試験種目  配点比率
教養試験 2 / 9
専門試験 4 / 9
一般論文試験 1 / 9
面接試験 2 / 9

上記表から分かるように専門試験は教養試験の2倍の配点になっています。

そのため、国家公務員一般職において専門試験を攻略することが合格への近道になるのです。

高得点取る人が多いです。

これは公務員試験全般に言えることですが、専門試験は教養試験と比べても比較的簡単な試験のため、高得点を取る人が多いのです。

むしろ、ここで点数を落とすと周りとの差がつくため、絶対に高得点を取る必要があります。

理想は満点を狙いつつ、38点(最低でも36点)以上を取ることです。

専門試験の構成を把握せよ。

専門試験は択一式の形式で出題されます。

設問一つに対して、5つの選択肢が用意されており正解をマークしていきます。

専門試験の特徴は満点を狙うことができる試験ということです。

それは教養試験と違った専門試験の構成に要因があります。

なぜなら、専門試験は科目選択制であり解ける問題が多い科目を選択することができるからです。

選択できる科目は、「政治学、行政学、憲法、行政法、民法(総則及び物権)、民法(債権、親族及び相続)、ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学(経済事情含む)、経営学、国際関係、社会学、心理学、教育学、英語(基礎)、英語(一般)」の計16科目、各科目5問が出題されます。

そのうち8科目を選択し40問を解くことになります。

当然、自分が解ける問題が多い科目を選択できる分、全問必答の教養試験より高得点を取る可能性は上がります。

主要科目はマストです。

16科目のうち「憲法」、「行政法」、「民法(総則及び物権)」、「民法(債権、相続及び親族法)」、「ミクロ経済学」、「マクロ経済学」の6科目は主要科目と言われています。

主要科目は必ず選択しましょう。

なぜなら、主要科目は公務員試験全般で出題頻度が多い科目のため、その後の地方公務員試験で応用が利きます。

また、主要科目は他科目と比べて簡単な問題が出題されることも多く、基本的に過去問を解いていれば難なく解けるのです。

主要科目を捨てる必要は全くないですよね。

さらに、8科目中6科目を主要科目の据えることで30点分の枠は埋まります。後、2科目自分が答えられるものを選択しましょう。

このメリットを存分に活かしましょう。

得意科目は活かしていこう。

当たり前の話ですが、得意科目がある場合は率先して選択しましょう。

中には主要科目より得意な科目がある人もいるかと思います。

特に民法(債権、相続及び親族法)やマクロ経済学は主要科目の中でも細かい論点が多いため不得意とする人がいます。

基本的に主要科目は全部解いて欲しいのですが、科目毎で見たときに得意科目がある場合は主要科目に限らず、優先して選択するようにしましょう。

得意科目がない場合の対処法

得意科目がない人は知識量や論点が少ない科目を選びましょう。

主要科目でさえ、知識量と論点は広範囲にわたります。

加えて、他の科目を勉強するのはとても大変です。

また、国家公務員一般職以外の公務員試験を想定したときに、他の科目を勉強している時間は無駄になる可能性が高くなります。

そのため、得意科目がない人は試験範囲が狭く、覚えることが少ない科目を勉強するのが戦術的に正しいのです。

財政学はおすすめです。

主要科目以外でおすすめする科目は「財政学」です。

財政学は非常にコスパがいい科目だからです。

なぜなら、財政学で解く問題はミクロ経済学とマクロ経済学で勉強した、もしくはそれらを基礎に応用した形で出題されることが多いからです。

つまり、主要科目であるミクロ経済学とマクロ経済学をしっかりと勉強していれば、財政学の学習をしていなくても解けるのです。

また他の科目と違って、取り掛かりやすいという利点もあります。

取り掛かりやすさは勉強速度にも好影響を及ぼします。

これを機に得意科目がない人は、ぜひ、財政学を選択してください。

専門試験の攻略が一層楽になりますよ。

学者系科目の出題形式

仮に主要科目と財政学を選択した場合、残りの1科目を何にするかが重要なポイントになります。

専門試験の攻略法として一般的なのは、「社会学」、「行政学」、「経営学」「政治学」のどれかを選択することです。

しかし、主要科目と違い、4科目はとっつきにくい科目です。

なぜなら、正確かつ細かい知識を問われる科目だからです。

4科目は学者の名前、その人がいつ、どこで、何をしたかなどを問う形式で出題されるため、設問者は様々な組み合わせで問題を構成できてしまいます。

そして、専門試験は択一式なので、「正解を見つける」または「誤っている選択肢を切っていく」という2つの解き方が考えられるわけですが、後者の方法が4科目では使いづらく選択肢を絞ることができません。

例えば、「フランス出身のJAシュンペーターは、市場経済におけるイノベーション理論を提唱し、イノベーションの実行者を経営管理者と呼んでいた。また、社会学的な視点からのアプローチは無視していた。」

上記の文章は、一見正解に見えなくもないですが間違っています。

JAシュンペーターはオーストリア出身ですし、イノベーションの実行者を企業者と呼んでいました。また、理論提唱において社会学的なアプローチを重要視していました。

このように4科目は様々な組み合わせで選択肢が作成されるので、正確かつ細かい知識を学習する必要があります。

コスパが悪く、とっつきづらい科目なのです。

社会学>行政学>経営学>政治学の順で検討しよう。

4科目はコスパが悪いです。

しかし、8科目を埋めるために1科目は選択するのが専門試験攻略のセオリーです。

そのため、選択するとしたら「社会学>行政学>経営学>政治学」の順で検討しましょう。

なぜなら、コスパが悪い4科目の中でもこの順番でコスパが悪くなっていくからです。

社会学は他と比べて範囲が狭いので、選択するにはおすすめです。

逆に政治学は範囲が広大なので4科目の中でも自信がない限り、選択しない方がよいでしょう。

限られた時間の中で「選択と集中」を行うことは大事です。

専門試験でも選択と集中を意識しましょう。

英語基礎・英語一般は意外にお買い得です。

選択肢して考えておくべき科目として「英語基礎」と「英語一般」の二つがあります。

英語は、教養試験の文章理解でも出題されるのですが、専門試験でも出題があります。

「英語基礎」、「英語一般」の順に難易度が高くはなるのですが、意外にこの二つはお買い得なんです。

まず、コスパがダントツで高いです。

上述したとおり、英語は教養試験でも必ず出題があります。

専門試験の英語といっても難易度がとてつもなく上がるわけではないので、教養試験の勉強を行っていれば、少なくとも「英語基礎」は解けるレベルまで到達できます。

そのため、勉強時間の節約にもつながり、コスパはかなり高いのです。

また、専門試験は3時間で実施されるのですが、確実に時間が余ります。

教養試験は一問に使える時間が短いので問題を慎重に読むことはできないのですが、専門試験の場合は時間を掛けて問題に取り組むことが出来るのです。

英語科目は文中に答えが必ずあります。

時間を掛ければ答えも見つけやすくなるので、「英語基礎」と「英語一般」はおすすめです。

教育学・心理学・国際関係は選択しない。

専門試験の中には「教育学」、「心理学」、「国際関係」といった専門性が高い科目があります。

これらの科目は選択しないようにしましょう。

なぜなら、汎用性が低いからです。

汎用性が低いとは、他の公務員試験では利用する機会にあまり恵まれないということです。

つまり、コスパが悪いのです。

冒頭で話した通り、専門試験は満点を狙う試験です。

全く勉強した経験がない専門性の高い科目で満点を狙うのはそれなりに労力を投入しないと難しいです。

大学で勉強していた場合は別ですが、全く経験がない人は極力選択するのを避けましょう。

 

勉強時間はどれくらい?

国家公務員(一般職)に就職するための勉強方法(目標設定~教養試験編)」では1日当たり10時間は勉強しようという話をしました。

ここではさらに専門試験に割く時間や配分について詳しく解説していきます。

教養:専門=3:7の配分

僕は10時間のうち7時間は専門試験に充てるべきだと考えています。

理由は単純で専門試験は勉強する科目が多く、そして勉強すればするほど正答率が上がるからです。

科目が多いのは教養試験でも同じです。

例えば自然科学の中には「数学」、「物理」、「生物」、「化学」など様々科目が混在しているのですが、各科目から出題されるのは多くて2問です。

そのため、科目自体の出題範囲が広いことも相まって、勉強・過去問の分析を重ねても試験範囲を予想するのが困難なのです。

しかし、専門試験は科目の中でも出題される論点の予想がつきます

過去問を分析すれば今年の試験範囲を絞ることができるのです。

対象を絞って戦略的に勉強できる専門試験の方がコスパがいいので、勉強時間の配分も当然高くなります。

1科目1時間集中しましょう。

僕は勉強するときは時間を決めるほうがいいと考えています。

章や単元ごとで科目を切り替えるという勉強方法もあるかと思いますが、1科目の1章は結構なボリュームになるのであまりおすすめできません。

結果として、7時間で少しの科目しか勉強できないことになってしまうためです。

国家公務員一般職の専門試験は8科目選択しなくてはいけません。

バランスよく複数の科目を1日でたくさんこなすほうが戦術として正しいのです。

1科目1時間で7科目まわすことができます。

バランスよく各科目の点数を伸ばしていきましょう。

主要科目は毎日勉強しましょう。

主要科目は公務員試験全般で共通の科目なので、毎日勉強しましょう。

その際、主要科目は5科目×1時間で計5時間、2時間は財政学や社会学などの予備科目に時間を割り当てましょう。

経済学は「ミクロ」と「マクロ」

民法は「総則及び物権」と「債権、相続及び親族法」

なので、この日は経済学のうちミクロ経済学だけを勉強するなどして工夫しましょう。

バランスよく勉強することが大事です。

直前期(本番1ヵ月前)は全科目を回そう。

直前期には全科目(予備科目含む)の試験範囲全てを7時間で終わらせるように調整しましょう。

公務員試験の勉強は同じことの繰り返しです。

勉強始めたころと違い、慣れてくればくるほど効率化が図れます。

継続して毎日勉強を続けていれば、確実に全ての試験範囲を一日で終わらせられる力はついてきます。

 

専門試験の勉強方法

専門試験は基本的に過去問から出題されます。

そのため、やることはシンプルで問題集をひたすら繰り返すに限ります。

同じことをずっと繰り返すのは簡単なように見えて結構大変です。

モチベーションの維持が難しく、不安感を覚えるきっかけにもなります。

しかし、「継続は力なり」というように、公務員試験は同じことの積み上げで合格を得られるということを忘れないでください。

問題集を繰り返しましょう。

シンプルですが問題集を繰り返すに限ります。

これは公務員試験における鉄則なので、覚悟しておきましょう。

問題集を繰り返すだけで専門試験を突破できます。

詳しく説明していきます。

問題集は過去問ベースです。

基本的に公務員試験の問題集は過去問がベースになっています。

そして、専門試験でも過去問をベースに毎年出題されます。

そのため、問題集が解けるようになれば、専門試験も突破できるのです。

参考書は不要です。

問題集を解くための参考書は不要です。

専門試験は択一試験です。

そして、問題集の解答には各選択肢の解説が記載されているので、参考書を買う必要がないのです。

各選択肢のどこが間違っているかなど詳しい解説があり、問題集を解くことで力がつきます。

直前期は問題集1冊全てを解こう。

直前期は1科目の問題集を1時間で全て解きましょう。

安心してください。

毎日継続していればそれだけの力はついているはずです。

大事なのは繰り返して問題集を解き続けるということで、1時間で一周できれば試験範囲を全てカバーできますよね。

逆に直前期までに問題集解き終えていないと新しい論点を勉強することになり知識の定着率が悪くなります。

正確な知識の習得に務めること

当たり前のことですが、正確な知識を習得できるようにしましょう。

公務員試験は科目数多く大変ですが、択一試験ということもあり、正確な知識があればそれだけ正答率が高まります。

択一式の試験では「正解を見つける」または「誤りを省く」といった二つの解き方があると話しましたが、精度を上げるためにも正確な知識の習得は必要不可欠です。。

「100」の曖昧な知識より「1」の正確な知識

僕が公務員受験時代にに先生から頂いた言葉です。

学者系の科目だと特に正確な知識が本当に必要になってきます。

設問者は選択肢のなかで細かいひっかけを作ることもあるので、中途半端な知識はむしろ邪魔になります。

なんでも詰め込むのではなく、正確な知識を意識して勉強するようにしましょう。

復習は徹底しよう。

正確な知識を習得するためにも復習は必須です。

科目数も多くなかなか復習まで手が出ないかもしれませんが、問題を解き終わったら確実に復習するようにしましょう。

知識の定着には復習が一番です。

僕は受験時代、その日に間違えたところを寝る前と翌朝起きたときに解きなおすといった復習方法を採っていました。

数分で終わる方法なので、ぜひ試してみてください。

同じ問題集で十分です。

何度も言いますが、公務員試験の勉強方法は問題集の繰り返しです。

過去問から出題されるため、問題集を繰り返すことで十分合格できる力が身に付くからです。

しかも複数の問題集を解く必要がないと僕は考えています。

詳しく説明します。

問題数が多く・解説が分かりやすいものを選びましょう。

過去問ベースで出題されるため、過去問を解けば解くほど力が身に付きます。

そのため、問題集を選ぶ際は問題掲載数が多いものを選ぶようにしましょう。

また、参考書の代わりも務めるので、解説が自分に分かりやすいものを選択しましょう。

手を広げすぎると自己嫌悪に陥ります。

たくさんの参考書や問題集を購入してしまう人がいますがおすすめしません。

確かに同じ問題集を繰り返し解いているだけだと不安を覚えることもあるとは思います。

しかし、問題集は過去問ベースで作られています。

そのため、複数の問題集を購入しても同じ問題が掲載されていることがあるため複数購入した意味が激減していまいます。

また、問題集が増えるということは解くのにそれだけ時間がかかります。

最悪、手を広げすぎて問題集1冊すら終わらないといった結果を招くことになり自己嫌悪が始まります。

まずは1冊の問題集から始めましょう。

答えを覚えてしまった場合は要注意!

今まで1冊の問題集で十分と話してきましたが例外もあります。

それは、

「答えを覚えた」

場合です。

この域に達している人は1冊の問題集を解きまくっているということが前提です。

ここまで達している人は相当勉強している証拠です。

「答えを覚えた」は問題集を繰り返すことにより「選択肢の何番が答えかを暗記している」状態のことです。

要は理解したのでなく、答えがどこにあるか知っているといった状態です。

この状態だと同じ問題集を繰り返しても勉強の効果が減ってしまいますので注意が必要です。

そういった場合は新しい問題集を検討、または、問題集を解く順番を工夫することが効果的です。

おすすめの問題集

僕がおすすめする問題集を紹介します。

以下は受験時代に利用していた経験もあり、参考書の機能も兼ね備えていて重宝していました。

 

公務員試験と言えば圧倒的人気のスー過去シリーズです。これ1冊あれば十分すぎるクオリティなので、各科目で押さえておきましょう。

 

まとめ

専門試験の攻略法は同じことの繰り返しになります。

ひたすら反復です。

教養試験も同様のことが言えますが、専門試験はその色が特に強い気がします。

なぜなら、専門試験は繰り返せば繰り返すほど得点が上がるからです。

高得点を取って当たり前の試験なので、本記事を参考にして専門試験を攻略してください